目醒めた世界へ 

想像してください。「自然と調和したテクノロジーが発達した世界」を「豊かさ」がもたらされ、地球に住むすべての人が「愛」で生きる事ができます。「平和」がやってきます。「自由と主権」が保障されます。そんな世界を作りたいのです!〜オーストラリア・ユーカリの森から〜

懐かしい未来 ラダックから学ぶ。

2007年に反グローバリズムという概念に気がついた頃とてもインスピレーションを受けた動画あってここに貼り付けたかったのですが、もう存在していませんでした。当時のブログ記事をそのまま貼り付けてみます。今からちょうど15年前の文章です。ちょっとだけ文章を直しました。

*******************************

【グローバル化って】

漠然と「グローバル化」は世界をよりよいものにしてくれるものだと思っていました。
なんとなく響きもかっこいいし、イマドキ。とそんな認識でした。

でも今は、周りの世界との調和をかえりみず、この物質的な要求ばかり優先されていく現代社会に不安を感じずにはいられません。それは利益至上主義のグローバル化が原因だと思えるのです。

安ければいい。便利だったらいい。利益が上がればいい。という声にどうしようもない違和感を感じるようになりました。

同じように疑問を持っている方、どうか時間を作ってでもこの動画をみてください。きっとそこにひとつの答えが見つけられると思います。

でも本当は一番こういった事に興味のない方に見てもらって、現代社会のあり方に疑問を持ってもらいたいです。

「懐かしい未来 ラダックから学ぶ -ancient futures:learnin from Ladakh-」

何世紀にも渡って伝統的な生活を送ってきたヒマラヤの辺境ラダック。しかし近年、そのラダックにもグローバリゼーションの波に乗って西洋文明と貨幣経済が導入されると、地域共同体が壊れ始め、人間関係は希薄となり、人の心は荒れ、環境が破壊されだしました。これは日本がいつか来た道です。この映画は私たちに「進歩」とは何を意味しているのかを考えさせてくれます。

動画は削除されてしまっているので書籍のリンクを貼り付けます。

懐かしい未来 ラダックから学ぶ (懐かしい未来の本) | ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ, 「懐かしい未来」翻訳委員会, 「懐かしい未来」翻訳委員会 |本 | 通販 | Amazon

ここからはグローバル化についての私の意見とラダックについて動画からの説明です。

グローバル化は大航海時代から始まった西洋文明の世界的な拡大をはじまりとします。

そして近代の産業革命によって経済活動が成長し多国籍企業となり国際金融資本の勢力が拡大しました。それとIT革命によって、今では世界中をあます所なく覆いつくしています。

このグローバル化は世界の各地で何百年にもわたってゆっくり行われてきたので、その変化を総体的にとらえるのは難しいのですが、このラダックではあまりにも突然に変化が起こったので、その原因と結果がはっきりとわかるのです。私たちの現代社会にある環境破壊やコミュニティ崩壊の問題の背景に何があるか、そしてその解決方法を説明してくれるのです。

何が起こったかというと...

グローバル化の波は何世紀にも渡って大事に守られてきたその土地や環境をまたたく間に破壊しました。そして人々の心をも破壊しつづけています。

物質的に豊かになって進歩したはずの彼らの新しい生活。快適さや便利さを得たと共に大切なものを失いました。貨幣経済によって競争社会になり、犯罪や暴力、紛争が増えていき、人々の暮らしは忙しくなる一方、家族はバラバラになり、若者の心は荒廃しています。人々の心の平安はなくなり惨めな状態になっています。伝統文化やコミュニティが崩壊され、アイデンティティを失った彼らは今行き場を失っています。

経済のグローバル化は様々な人種や文化の多様性を奪います。

ラダックの人々は貧しくても、助け合って調和されたコミュニティで暮らしていました。自然の摂理や生態系を尊重した、自然と共存した営みです。そこには平和で恒久的な農業、文化という文明があり、お互いを尊重する聡明で精神性の高い思想がありました。

今の私たちの暮らすこの産業社会は自然を破壊し続ける一方で持続性は全くありません。競争して奪い合う社会です。

人間が地球で生きていく為に、どちらが優れていると思いますか?

グローバル化されたその場所には何の利益も恩恵ももたらされません。目先の便利さと快適さだけです。失うものの方が遥かに大きいのです。その利益はグローバル化をもたらしている金融資本家達へもたらされるだけです。

日本も高い精神性を持って生きていたのに、彼らと同じようにアイデンティティを失ってしまったと思います。以前ちょっとタイについて書きましたがこれは世界中でおきていることだと思います。 

ラダックから学ぶ一番大切な事は...

人々はお互いにつながっているという事に気づくこと。
住んでいる所や足もとの地球との結びつきが必用なのです。
そして自分がコミュニティの一部である事を感じる必要もあります。
そうすれば自分たちのアイデンティティを見つける事ができ、長期的な人間関係をも生むのです。

その為には今、地域経済、地域コミュニティなど、地域の価値とその重要性を見直す事が一番重要なのです。

けれどもグローバル化によって、世界は正反対の方向へ進んでいます。小規模な農家や商店や会社の経営者は競争に勝てなくなってきています。

効率主義や利潤追求主義の考え方に踊らされずに、目先の利益に惑わされるのではなく、自然や生態系を尊重し、地元のコミュニティに基盤を置く生活に戻っていく必要があると考えさられます。

「快適さや贅沢は幸せをもたらすものではないのです」という言葉を聞いて思うこと。

あふれる富と名声を持って贅沢に暮らしているはずのハリウッドのセレブ達の「ドラッグ、アルコール中毒、自殺未遂、逮捕事件」といったお騒がせゴシップ記事を読むだけで、お金だけで人は幸せになれないのだな。。。

と、俗的なレベルにいる私はこんなことからも学びます。 

*******************************

確かカナダのドキュメンタリー映画の動画だったと思うのですよね。動画が削除されたのは著作権の問題なのかもしれないですね。前半は美しく、厳しい自然の中、平和で満たされ、調和された人間の生き方がありました。後半は近代化の先にあったものを見せてくれました。胸が痛くなりました。これはラダックだけではなく世界中で起きた事なのです。本当の教育とは?そこに答えがあると思うのです。

本の紹介動画が見つかりました。持続性があるからこそ続いてきた伝統的価値観や伝統的な知識が西洋の価値観の流入(グローバリゼーション)によって壊され失われていったのです。それはラダックをお金中心の生活へ変えてしまいました。へレナさんは問いかけます。「お金持ちになったらどんなライフスタイルを目指しますか?アメリカのお金持ちは天然素材の家に住みオーガニックな服と地産地消のオーガニックな食品を食べている。一方低所得層はコンクリートの家に住みポリエステルの服を着てファーストフードを食べ健康を害している。ラダックの人たちは元々天然素材の家でオーガニックの質の高い暮らしをしていたのです。」と。

 


www.youtube.com

生活に密着した暮らしの知恵、伝統的な産業を復活させる事が本当の教育で、それが未来への鍵だと私は強く思っています。

こうやって振り返ってみると、15年前と比べて世の中は激変しましたね。311もあったし、プランデミックも陰謀論の予想通り起こりました。グローバリストは暴走しました。でも同時にグローバリストの意図に気がつく人が日に日に増えていると思うのでグローバリストの意図通りには世界は進みません。

ヘレナさんの言葉に共感するような人々が世界に溢れるようになりますように✨

お金中心の経済学ではなく、幸せの経済学。そうローカルファーストですよ。